[パラリンピック]住職の井上「もう一度滑れた」骨折克服し

 バンクーバー・パラリンピック第4日の15日(日本時間16日)、アルペンスキーの男子回転立位はカナダのウィスラーで行われ、小池岳太(セントラルスポーツ)の18位が日本勢最高で、井上真司(顕正寺)は29位だった。 本職は、長野県上田市菅平高原にある「顕正寺」の住職。昨年、障害者スキーを始めるきっかけにもなった支援者の一人が亡くなった。「元気で行ってきます」と、お参りしてから日本を出発したという43歳の井上。競技者の顔が一瞬、住職に戻った。 8年前のソルトレークシティー大会に出場し、前回のトリノ大会も代表に選ばれたが、06年3月のワールドカップで腰椎(ようつい)圧迫骨折し、トリノは全試合を棒に振った。この日は29位の成績ながら、「もう一度滑ることができ、お陰様で楽しいです」と、完走した滑りに充実感をみなぎらせた。 生まれつきの障害で右腕にまひが残る。子供のころからスキーに親しんでいたが、長野パラリンピックを契機に知人から競技スキーを勧められ、今年で10年目になる。 待ちわびたパラリンピックの舞台。8年前に感じた雰囲気を思い出した。「観客の声援はもちろん、旗門員の方々も応援してくれる。国内大会やワールドカップではあり得ない」と感激を口にした。【芳賀竜也】

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