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死刑制度:韓国での議論も国際通商上の問題に?

 韓国では普段の世論調査で、国民の過半数以上が死刑制度を支持するという結果が出る。釜山市内で起きた女児暴行殺害事件のような凶悪犯罪事件が発生したときには、その支持率はさらに高まる。今月12日にハンナラ党汝矣島研究所が実施した調査では、83.1%が死刑制度に賛成するという結果が出た。 昨年のカン・ホスン事件のときにも、同様の世論が形成された。法務部は死刑囚の一部に対して死刑執行を検討したが、実行には移していない。外交通商部が「1997年以降、韓国では死刑を執行しておらず、“実質的な死刑廃止国”に分類されている」との主張を展開し、反対したためだ。外交部の高官は、「死刑執行が13年間行われておらず、人権国家として韓国の地位が高まったのは事実だ。死刑制度廃止が加盟条件となっている欧州連合(EU)などでは、死刑制度の廃止を要求し続けている」と話した。 これと同時に、韓国で死刑を執行した場合、死刑制度の廃止を掲げるEUとの通商摩擦が起きるのではないかと懸念する声も上がっている。実際、過去3年間で20件を超える死刑を執行した日本の場合、EUからこうした通商圧力を受けたという。 EUは2008年と09年、国連に死刑制度執行猶予決議案を提出し、二度とも過半数以上の賛成を得て採択された。韓国はどちらも棄権した。 先月、死刑制度に対する憲法裁判所の合憲判決が出た際、駐韓イギリス大使館は報道資料を通じ、憲法裁判所の決定を批判した。イギリスは死刑制度の廃止を国家的価値の一つとして認識しており、国際社会に広めようと努力している。 だからと言って、死刑制度廃止がグローバル・スタンダードだと断定するのは難しい。米国や中国、日本、ロシアなどは死刑を執行しており、これらの国はEUが提出した死刑制度廃止決議案の国連投票で反対もしくは棄権票を投じた。その理由としては、「被害者と家族の怒りに共感する」「廃止した場合、凶悪犯罪が増加する」など、韓国と同様の要因を挙げている。 ユ・ヨンチョル死刑囚、カン・ホスン死刑囚、キム・ギルテ容疑者など、反人倫犯罪者が登場するたびに、死刑制度の執行をめぐる論争が浮上する。以前は韓国世論の方向性が最も重要な基準だったが、今や国際社会の主な構成員が死刑についてどのような立場を取っているのかも考慮に入れなければならない時代だ。特に、今年は主要20カ国・地域(G20)首脳会議など、韓国が国際社会でさらに注目を浴びる年であるだけに、政府はこれまで以上に慎重にならざるを得ない状況だ。鄭佑相(チョン・ウサン)記者辛殷珍(シン・ウンジン)記者

ストラーダポケットは機能強化でフルナビと遜色ない性能に

写真拡大ストラーダポケットは機能強化でフルナビと遜色ない性能に 写真一覧(13件) 16日に発表されたパナソニックの新型PND『ストラーダポケット』。8GB大容量メモリ(マイクロSDHCカード)の採用に加えて個人宅電話番号データベースや市街地図の拡充などナビ機能を大幅に強化し、フルナビと遜色ない性能が自慢だ。PNDというと、これまでは“初心者向けの簡易カーナビ”と思われる向きもあったが、パナソニックが実施した「MP250/180」シリーズ購入者へのアンケートによると、ナビ経験者が半分を占めていたという。この数字は今後さらに増えると予想されており、近いうちにPNDユーザーも本格的なナビ機能を志向するようになることは想像に難くない。国内マーケティングチームの加藤和彦氏は新型ストラーダポケットMP700/500シリーズの狙いを端的に「経験者に向けて強烈なメッセージを投げかけるのが今年の差別化」と語る。「アンケートを取るとやはりストラーダというブランドに対する高機能・高性能への期待がたいへん高いことを実感しました。たとえば、従来モデルのMP250シリーズなどではFM-VICSを内蔵させましたが、たいへん好評でした。交通情報はナビ経験者ほど重要視する傾向がありますから」「そこで、新モデルでは、操作性・視認性・ナビ本来の性能をさらにブラッシュアップさせ、機能の満載感・高性能をさらにユーザーに訴求します。また、デザインについてもフルフラットパネルとして、品質感を向上させています。言ってみれば“フルナビ級のポータブルナビ”を目指しました」と語った。PNDはもはや“簡易ナビ”ではない。加速度センサーやジャイロとの組み合わせによって精度も飛躍的に向上し、高性能CPUやアルゴリズムの改良により探索機能もアップしている。積極的に選ぶ意味をもつ商品力を獲得した、と言えるだろう。今後のPND進化の焦点は、通信機能との連携や、VGAパネルの採用、フルセグ対応、そしてBluetoothなどによるオーディオ機能との連携といったところだろうか。PNDの高機能化は止まるところを知らない。

赤字企業割合、初の7割超=交際費支出、ピーク時から半減−08年度分国税庁調査

 全国の企業のうち、昨年3月までの1年間(2008年度分)で、利益を計上した黒字企業は全体の28.5%、赤字企業が71.5%となり、1951年分の調査開始以来、赤字企業の割合が初めて7割を超え、過去最高となったことが16日、国税庁のまとめで分かった。 調査は、全企業約259万7100社のうち約5万1700社を抽出して全体を推計した。 まとめによると、黒字企業のうち営業収入は前年度比308兆7637億円減(27%減)、申告所得も19兆9620億円減(36.2%減)となっており、金額、割合ともに過去最大の下げ幅となった。 取引先の接待や贈答などに使った交際費の総額は、前年度比1539億円減(4.6%減)の3兆2261億円で、ピークだった1992年分の6兆2078億円からほぼ半減した。 

3月16日:人民元対米ドルレート基準値、6.8263元

2010年3月16日、中国人民銀行は人民元対米ドルレート基準値を6.8263元(約90.1754円)と発表した。 なお、前営業日基準値は6.8261元(約90.1729円)。 2005年7月21日以降の人民元対ドルレート切り上げ率は18.8052%。 その他外貨取引における対人民元レート基準値は、1ユーロ対人民元9.3295元(約123.2427円)、100日本円対人民元7.5659元、1香港ドル対人民元0.87981元(約11.6223円)、1ポンド対人民元10.2787元(約135.7816円)。 (China Press 2010:TY)

ブラッドサースティー・ブッチャーズ、23年目の最高傑作『NO ALBUM 無題』、その裏側の葛藤とは?

写真拡大 吉村秀樹。ブラッドサースティ・ブッチャーズを率いる頭脳であり、浮かんだりおぼれたりを繰り返しながら、このバンドを23年にわたり運営してきた男である。◆「ocean」PV映像◆メッセージ映像音楽に関しては「感覚派の天才」などと言われることもある。それも一面では事実ではあるが、四半世紀近くにわたり、唯一無二のバンドを牽引してきた努力をまずは称賛したい。維持する努力があったからこそ、今こうして我々はまた新しいアルバムを聴くことができ、新たな感動をブッチャーズから得ることができる。“感覚の人”だけで活動していたなら、とっくの前にこの優れた共同体は空中分解していたはずだ。なぜなら、彼らのバンド人生は荒波の連続だったからだ。メジャー・デビューした1994年からこれまで、所属したレコード会社の数は6つ。ほぼ1枚ないしは2枚で移籍を繰り返し、前作『ギタリストを殺さないで』は自主レーベルからのリリースとなった。しかし、頭抜けた才能はいつの時代も放っておかれることはない。14年ぶりに古巣のキングレコードに復帰し、このたび通算11枚目となる新作を発表した。タイトルは『NO ALBUM 無題』。同時に、以前キングから発表した『kocorono』に「1月」を追加収録した『kocorono 完全盤』もリリースされる。どちらも掛け値なしのマスターピースだ。後者は既に方々で評価が固まっているブッチャーズの金字塔だけに、さしたる説明は不要だろう。一言で言うなら「聴けば分かる」。新作となる前者は、4人になってからの最高傑作に仕上がっている。これほどまでにポップなブッチャーズの歌をこれまでに聴いたことがない。フックの強いメロディの連なりが全10曲。それでいて得意とするギター・ロックの強度は落ちていない。23年目のステップ・アップ。外側からは順調に歩みを重ねているように見えるが、吉村の胸のうちは穏やかではなかった。メンバーを叱咤激励し、フラフラになりながらようやくゴールにたどり着いたという。成熟とは無縁の、そうした蒼さや煩悶がやはりこのバンドには欠かせないのだろう。反面、いつまで経っても不安定だからこそブッチャーズなのだともいえる。大好きな酒をたしなみながら、吉村はとつとつと話し始めた。――『NO ALBUM 無題』、素晴らしいアルバムですね。とくに印象的なのがメロディで、独特なユニゾンというかハーモニーが随所で披露されています。「歌だよね、頑張ったさ(笑)。声は一番多いところで3つ重ねてるんだ。一応ハモリのつもりなんだけど、そのハモリが正しいかどうかは分からない。俺、理論とか大っ嫌いだから。体でやるっていうか、天然でやるっていうか、音階もちょっと昔っぽいしさ。友達が欲しくてやったことなのかな、とか思う……俺の化身が欲しいっていうかさ。そうじゃなきゃやってらんねえって思ったよ。そこに答えがあったんだ。それまですごく悶々としてたわけ。何度めまいが起こったことか。メンバーの良さを引き出したいとか、いろいろと考えたりして。でも全然ほかのメンバーと絡まなくてさ、俺の考えが。曲を作ってる段階から、このまま作り続けてると俺の比重が大きくなり過ぎるってのは分かってたのね。そこには行きたくないと思ってた。もうちょっと4人の個性が違う部分で聞こえるような……ダメな作品でもいいから、不思議な感じのあるアルバムを作りたかったんだよ。それを一生懸命説明してるのに、ブッチャーズって1つのことしかできないんだよな。『もっと、もっと』って言ってたら、今度はメンバーからフレーズも出て来なくなっちゃってさ。それでもところどころ、(田渕)ひさ子とかがフックになってくれたりしたんだよ。彼女も自分でバンド(toddle)を組んでるわけじゃん。だからリーダーとして理解できる部分があったんだろうね(笑)。だけど、どんどんどんどん、追い詰められてくんだよね、俺が。『どうしたらいいんだ、答え出なかったらおしまいだぜ』って」――今まで以上に「バンドとして」の作品を作りたかったということですか。「まあね……ただ、自分の思うところとはみんなが違う方向に進んでたっていうか。それは自分も含めてなんだけど。本当に、今回は怒り過ぎてた(苦笑)。射守矢(雄:ベース)だってかなり責められたから。『ふざけんな』って。長いからこそ言える仲なんだけどさ。まあ、今回のアルバムでは“射守矢色”ってのを出せなかったというのはあると思う。音としてはあるけど、曲としては比重が低くて。今までのアルバムよりは、俺の作った曲の方がかなり多いんだよ。だからある意味、ポップに聞こえるかもしれないよね。結果的にはこうしてキングからリリースされることになったけど、制作自体は既に自分たちでやってたのね。だったら、好きな方向に行きたいなって思ってた。でも自分でも捉えきれなくて、そしたら俺の音がどんどん大きくなってきて。で、追いつめられて『さあ、どう行こう』っていうポイントで、なかなか歌ができなくてさ。しかも頭にはあるのになかなか出てこないわけよ。2回も3回も踏み外して」――メロディは先に作ったんですか。「いや、完全に後乗せ。1、2曲は先に作ったけど。とにかくもう、今回の歌はギターを持たずに、曲も忘れながら作ったからね。そうしないと出てこなかったんだ、ギターを忘れないと。自宅で大声は出せないから、スタジオに個人練習で入って(笑)。ギターも持って行かなかったよ。手をブラブさせて歌ってた(笑)。前からやってた曲、例えば『フランジングサン』とかは一緒に歌もできたけど、あれなんて何年も前から作ってるフレーズだからね。確か『yamane』(2001年)の頃から。だからフレーズはメンバーに何度も聴かせてるわけ。でもいざ作ろうとすると『分からん』って雰囲気があって、それが不満だった。その不満がメンバーには分からないのよ。最後の最後、歌入れする時も『じゃあ順番通りに「フランジングサン」からやろうか?』って自分に言うんだけど、俺はそれも不満だったの(笑)。何かが違うなって。それで悶々としてるうちに、いつの間にか1人で歌を重ねてたんだよね。これって野性なんだと思う」――吉村さんは常に口を大きく開けて歌いますが、今回はさらに大きく開けて歌ってる姿が目に浮かぶんですよ。「俺の歌い方は、まっすぐにストーン!だから。変なビブラートなんて入ったら『負けだ』って思ってた。まっすぐこそ“歌”なんだって。ビブラートかけたら、誰だって上手く歌えるんだよ。本当に震わせる人って本当に上手いから。フラットもシャープも自分で操るでしょ、演歌とかそうだし。だけど、まっすぐ歌う人ってなかなかいないんだよね。恥ずかしいんだよ。歌ってる間もそうだし、今でも恥ずかしいよ」――誤解を恐れずに言うなら、今回のアルバムはポップだと思います。「それはやっぱり、俺が作ってる部分が多いから。俺って、ピアノで言うなら白鍵しか追わない男なのよ(笑)。感覚的に、マイナーもメジャーもないんだよね。そういう部分では射守矢とかが作るフレーズとは、ちょっと違うんだ」――もともと吉村さんは、広がりのある音が好きな人なのでは?「そう、ホワーンって言えばいいかな。フンワリしてるっていうか。例えば、炭酸みたいな(笑)。でももっと、メンバーにはその炭酸感を分かって欲しくてね。この先へ行こうと思ったら、もっと引き出すしかないでしょ。俺に炭酸があることをメンバーは分かってないよ、まだまだ。しかもメンバーにもあるんだよ、その炭酸は。なのにやるべきことしかやらないから、もったいない(笑)。新作を作り終えてメンバーに言った言葉は『もう2度とこんなアルバムは作りたくねえ!』だったからね(笑)。みんなポカーンとしてたよ。今までいろんなことを経験してるのに、何でそんなところに来るんだろうね?」――どうしてでしょうね(笑)。ただ、40を越えても未だにその荒削りな感覚を持っているのは純粋にすごいことだとは思いますが。「今回、いろんな人から言われるんだよね、それ(笑)。しかも年が近ければ近いほど(笑)。自分では分からないな。人とは違うところを求めてるのかな?とは思うけど。でも一方ではバンドの一員だと思ってて、その思いの方が強かったりする。ただ、自分がいなかったら、このバンドは決して成り立たないだろうなってことも毎日考えるよ」――とはいえ変な具合にシリアスにはならないですよね。解散を口にするとか、仲が険悪になるとか、そういう話とは次元が違う気がします。「うん。俺はもっと先を見たいし、先を感じたい。だから俺は言うわけ。言い方は子供かもしれないけど……あとは個性を尊重したい。もっともっと、炭酸のシュワシュワをさ、あるんだからさ、あいつらには」――十分にシュワシュワが出ていると思いますよ。だってブッチャーズの形容詞は「日本の至宝」やら「唯一無二の存在」やら、すごいものばかりじゃないですか。「そんな存在だったら、俺、別に貧乏じゃないと思うぜ(笑)。自分でも最低の人間だと思うし、誰よりもローだと思ってる。そこで戦ってるんだから。今日を生きるので精一杯なんだよ。でもその切迫感は表現力とはイコールじゃなくて、実はバンドがいつも奮い立たせてくれるんだ。必ず、毎回、毎回ね」――少しだけバンド運営に疲れてしまったんですかね。「うーん、せっかく4人でやってるんだから、一番の本音は前のアルバムとは違うものを作りたいってことだよ、バンドとして。でも俺だけが強いんだ、その思いが。そもそもレコーディング入る前にミーティングとかしないしさ。出した音を拾ってもらうところから始まるから。前は射守矢が曲を持ってきたけど、今回はあまりなかったし。その点ではひさ子が持ってきてくれたね。例えば俺が病気とかでスタジオに行けない時とか、バンドをまとめる役をやってくれたよ」――確かに、田渕さんと共作して共に歌ってる「curve」はアルバムの中でも強烈なフックになっています。「あれこそ、バンドが目指す先にあった曲。あれぐらいフックのあるところから出発したかった。別にヴォーカルを変えるとかいうことじゃなくて、逆に言うと、誰が何をやっても良かったのよ。発想を自由にして行かないと、俺に対しての責任が膨れるばっかりで。苦しい時なんかは特にそうだけど、やっぱり違う視点が欲しいじゃない? 4人もいるわけだから。並行してやってるDischarming manではそんなことないのにな」――それは関わり方の問題なのでは?「まあね、Discharming manに入ったのも成り行きだしな。あのバンドはエビ(フロントマンの蛯名啓太)が明確にやりたいことがあるから。エビは“僕の歌”を歌うタイプで、そこは俺と違う。エビは感覚の男で、俺はその感覚の部分を引き出してあげたい。ただ、あのバンドを経て思うのは、もう1人、ブッチャーズにこういうブレインがいたら面白いのかなって」――いやいや、それは絶対ダメでしょう、ブッチャーズでは。破綻しますよ。「俺が求めてるのは相談じゃないの、感性なのよ。俺は昔、コーパス(・グラインダーズ:名越由貴夫らと組んでいたバンド)をクビになった男だから、ほかのバンドはやりたくないなって思ってたんだけど、エビは自然と引き寄せてくれる。精神的にすごく助けられてるし、心地よいプレッシャーもあるんだ。音楽に対しての感覚……そのバンドに対しての“愛”だと思うんだけど、そこを表現しなくちゃいけないってことを、逆にすごく教えてもらったよ」――今回のアルバム・タイトルが『NO ALBUM 無題』の理由は?「今まで言ったこと、全部がそうだから。『俺が言ってることは無題なんだよ』ってずーっと思ってたからね。アルバムを作ってる時に、頭に来て、『こんなのアルバムじゃねーんだよ』って思ってた。だから『NO ALBUM』ってこと。そういうのを一生懸命パンクで勉強してきて……そういうこったい」――今回のアルバム・ジャケットは、深井克美さんの作品を起用してますが、この絵を使いたいと思ったきっかけは?「18の時にふらっと立ち寄った美術館で個展をやってたんだ。それで『この絵みたいなアルバムを作りたいなあ』って、ずーっと思ってた。脳裏にこびりついてたのね、青春でしょ、いわゆる。今まで、ジャケットはリアルタイムでコラボしてきたじゃない? 奈良(美智)さん(『banging the drum』『ギタリストを殺さないで』『bloodthirsty butchers VS +/-{PLUS/MINUS}』)とか、ジミー(大西)ちゃん(『未完成』)とかさ。それでもあの絵のことはずっと頭の中にあった。今がその絵と合うタイミングだったのかもしれないけど、やっぱり巡り合わせかな。大体そうやって巡ってくるものを受け入れて、自分も表現してるから」――そういう不思議な巡り合わせって、今までも体験してますか。「この先も来て欲しいけどね。今は、もっと4人で体感していきたくて……上手く言い表わせないけど、炭酸のシュワシュワでもいいけどさ(笑)、シュワシュワいつも出てるんだから、いつもシュワシュワしないと」――またそこに行きますか(笑)。さて、今回は14年ぶりにキングレコードに復帰。以前キングからリリースした『kocorono』の完全盤も同時に発売されるわけですが、公言しているように、このアルバムは吉村さんの中でも突出した位置づけですよね。「『kocorono』で視点を変えようっていうのはあった。そこを起点にして、それ以降のストーリーが始まるっていうか。きっかけを探してた頃で、それを上手くできたからバンドが続けてこれたんだと思う。そう思って作ったから、『ここで終わってしまってもいい』っていう思いと『自分で音に対して取り組みたい』っていう思いの分岐点であったことは確かだよね。いろんな感情をぶちまけたり、いろんなことに意固地になってる自分もいたりして、重い部分を背負ってるところもある。今回は全部リマスターしたんだけど、先にいろんなリマスターを聴いたわけよ。レッド・ツェッペリンは上等だった。フガジは、『いいんだけど、俺の好きなアルバムのリマスターはダメだあ』とか(笑)。ビートルズに至っては『何だよこれ』って感じ。ラジオから聞こえてきただけでも別物で、あれはビートルズが演奏してないと思った方がいい(笑)。でもデジタル・リマスターとかくそ食らえだけどな。で、『kocorono』のリマスターをやるにあたって、やるんだったら同じスタッフでやりたいってのがあってさ、エンジニアも何もかも含めて。苦労したよね、3日間も根詰めて。でもね、それを必死に乗り越えて、作業の中で自分を確かめるところとか、感動する部分が多々あったよ。同じスタッフで、同じアナログのテープを回して。当たり前だけど、俺たちは年を重ねてるわけで、利口にもなってる。でもさ、譲れないことは譲れないじゃん。いくら時間がかかっても譲れない。そういった作業の中で、スタッフ含めてみんなが愛情を注いでた。『ああじゃない、こうじゃない』とか言いながらね」――同じスタッフということは、プロデューサーの名越由貴夫さんも加わったわけですね。「うん。彼は厳しいけど、優しいところもすごくある人。昔からそうなんだけど、人の野性をぎゅっとつかんでくれるんだよね。今回の作業も本当にそうだった。今回、『1月』を入れてるけど、『kocorono』はやっぱり『2月』から『12月』なんだよ。『1月』ってタイミング的にもつなぎの曲なんだよね、その前にコーパスがあったし。きっかけとして作った曲には違いないけど。『kocorono』は、発売してからスヌーピーのジャケがさしかえになったりとかいろいろとあったけど、自分の中で『ブッチャーズの決定的な1枚にしたい』って思いははっきりしてた。もう一回あのアルバムに立ち向かうことで、感覚の面でリアルさを受け止められるんじゃないかなとも思ってたね。リアルっていうのは今回の新作にもあるし、この先にもあると思うんで、リマスターはそういうきっかけになったよ」――ところで『kocorono』の完全盤をきっかけに、自分は久しぶりに名越さんと吉村さんが共作したCharaの「タイムマシーン」(1997年)を聴いたんですよ。今聴いても全く古びていませんでした。「あの曲は、当時の新しいものを取り入れるっていうよりも、ロウ・ファイな部分を選りすぐって持ってくるってところから始まってるから。さっき言った野性の部分もそうだし。加えてChara自身もそういう人だから色あせないんだと思う。俺の中では『kocorono』と『タイムマシーン』はすごく通じてるんだ。曲作りも発想も、名越くんとの関係もあって。あの悲しいハーモニカにしてもそうだし。ハーモニカなんだけど、何か変な音が入ってるでしょ? あのハーモニカのシミュレーションをめちゃくちゃ時間かけて家でやってたんだよ。本当にJ-ポップなんてくそだからな、みんな横並びなんてさ。今も誰かに曲を書いてみたいと思うけど、Charaほど魅力のある歌い手さんはいないよね。彼女の動物的な部分が好きなのかもしれないね。エンターテイナーは嫌いなんだ。上手くやりくりしてるような部分が見えると、とたんに冷めちゃう。こないだ名越くんとも話したよ、なぜあれができたんだろう?って。長い長い物語があるんだよね、あの曲には。野性と感性の巡り合わせが……語り尽くせないぐらいのさ」写真:Shigeo Kikuchi『kocorono 完全盤』2010年3月10日発売KICS-90587 ,800(tax in)『NO ALBUM 無題』2010年3月10日発売KICS-1518 ,940(tax in)<無題ナノダ>5月15日(土)大阪(十三)Live Bar Fandango[問]SMASH WEST 06-6535-55695月16日(日)名古屋(今池)HUCK FINN[問]JAIL HOUSE 052-936-60415月21日(金)東京(新代田)FEVER[問]SMASH 03-3444-6751◆bloodthirsty butchers オフィシャルサイト◆bloodthirsty butchers レーベルサイト

「ジェットストリーム 4&1」に極細0.5ミリが登場

"三菱鉛筆の油性ボールペン「ジェットストリーム」の多機能ペンに極細0.5ミリタイプが追加された。また、0.7ミリタイプにはネイビーとボルドーという2つの軸色が加わった"  三菱鉛筆は、筆記抵抗が低く“クセになる、なめらかな書き味”で好評の油性ボールペン「ジェットストリーム」の多機能ペンに「極細0.5mm」を投入した。また、0.7ミリタイプにはネイビーとボルドーという2つの新軸色を追加した。価格は1本1050円。 多機能ペン「ジェットストリーム 4&1」は、4色油性ボールペンとシャープペンが1本になったシリーズを指す。ペンケースを持ち歩くことが少ない社会人をターゲットに、オフィスや仕事先だけでなくプライベートでも違和感なく使用できるようなデザインを採用している。 今回、新しくラインアップに登場した極細タイプは、ボール径0.5ミリ、シャープ径0.5ミリ。インク色は、黒、赤、青、緑の4色となっている。軸色は、ブラック、ネイビー、ボルドーの3色に加えて、限定カラーとなるカッパー、ライムを用意する。■関連記事なめらか書き味の「ジェットストリーム」にカラーインク9色あなた好みのジェットストリームに――三菱鉛筆、55種類のリフィルから選べる「STYLE-FIT」なめらかインクのジェットストリームに4色+シャープペン三菱鉛筆の「ジェットストリーム」、女性向けに0.5ミリの極細タイプ【ボールペン】に関連する最新記事

Microsoft 社内には 1 万人を超える iPhone ユーザーがいる

ある Anonymous Coward 曰く、マイコミジャーナルの記事によると、Microsoft 社内には全世界で 1 万人以上、全従業員の 10 % にも上る iPhone ユーザーがいるそうだ。これは Microsoft 内でも問題になっているそうで、カバーを偽装してまで iPhone を利用している従業員もいるそうだ。社内でも意見は割れているそうで、「ライバル製品の利用はより良い競争の理解につながる」というものもあれば、「ここ (Microsoft) で使っていいものとは、Microsoft にとってメリットのあるものだ」という強硬意見もあるようだ。また、Microsoft 幹部でも iPhone ユーザーはいる一方、入社とともに iPhone を「ミキサーにかけて粉砕した」という幹部もいるとのこと。ちなみにタレコミ子の友人には携帯電話キャリアに務めている方々が多くいるのですが、その方々の話を聞く限り日本の携帯電話キャリアでは自社携帯以外の利用を禁止する、という話はあまりないようです。スラッシュドットのコメントを読む | アップル | マイクロソフト | 携帯電話関連ストーリー:iPhoneがブラウザシェアでWindow Mobileを抜く 2007年12月06日

<ジャスダック>「アジア一の新興市場を」社長最後の会見で

 4月1日に大阪証券取引所に吸収合併されるジャスダック証券取引所の松本学社長は16日、最後の定例会見で「ベンチャー企業育成のノウハウを大証に引き継いで、アジア一の新興市場をつくる」と語った。松本社長は4月1日付で大証の副社長に就任。ジャスダックは10月、大証の新興市場ヘラクレスに統合される。

[パラリンピック]住職の井上「もう一度滑れた」骨折克服し

 バンクーバー・パラリンピック第4日の15日(日本時間16日)、アルペンスキーの男子回転立位はカナダのウィスラーで行われ、小池岳太(セントラルスポーツ)の18位が日本勢最高で、井上真司(顕正寺)は29位だった。 本職は、長野県上田市菅平高原にある「顕正寺」の住職。昨年、障害者スキーを始めるきっかけにもなった支援者の一人が亡くなった。「元気で行ってきます」と、お参りしてから日本を出発したという43歳の井上。競技者の顔が一瞬、住職に戻った。 8年前のソルトレークシティー大会に出場し、前回のトリノ大会も代表に選ばれたが、06年3月のワールドカップで腰椎(ようつい)圧迫骨折し、トリノは全試合を棒に振った。この日は29位の成績ながら、「もう一度滑ることができ、お陰様で楽しいです」と、完走した滑りに充実感をみなぎらせた。 生まれつきの障害で右腕にまひが残る。子供のころからスキーに親しんでいたが、長野パラリンピックを契機に知人から競技スキーを勧められ、今年で10年目になる。 待ちわびたパラリンピックの舞台。8年前に感じた雰囲気を思い出した。「観客の声援はもちろん、旗門員の方々も応援してくれる。国内大会やワールドカップではあり得ない」と感激を口にした。【芳賀竜也】

中山恭子氏、新党入りは「考えたことがない」(産経新聞)

 自民党の中山恭子元少子化・拉致問題担当相(参院議員)は7日午前、平沼赳夫元経済産業相、与謝野馨元財務相らが結成する新党への参加について「考えたことがない」と否定した。参加の意向を表明している夫の中山成彬元国土交通相については「活動の場はぜひ欲しいと思っている」と語った。

 鴻池祥肇元防災担当相も同日、「当初は平沼氏と一緒に進んでいこうと思っていたが、理念や国家観の違う方と一緒にできない」と、平沼氏に参加を見送る以降を伝えたことを明らかにした。いずれも国会内で記者団の質問に答えた。

 平沼氏は7日午前、都内で記者団に対し、中山氏に新党への参加を打診したことを認めた。その上で「彼女は比例代表で出たので、自民党にも義理があるのではないか」と述べ、参加は難しいとの見通しを示した。中川義雄参院議員の参加については「僕らの動きには賛同してくれていると思う」と、期待を示した。

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「中国内陸部の資源事情とは…?」

完熟マンゴー 「太陽のタマゴ」2個で20万円 宮崎市場(毎日新聞)
ため池で発見の3歳女児、病院で死亡確認(読売新聞)
車炎上、子供4人死亡=実家前に停車中−北海道(時事通信)
与謝野・平沼氏が共同代表…新党合意(読売新聞)
<名古屋市教委>事務職2人を告訴 340万円横領容疑(毎日新聞)
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